キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。
「34歳無職さん」を読みました。いやーすごい。無職の的を射てます。無職時代やニート時代を過ごした人には共感しかないでしょう!
34歳無職さん
2011年から2016年まで『コミックフラッパー』で連載。会社が倒産したことがキッカケで無職なる!一年間は何もしない!と決め込んだ主人公の日々が淡々と過ぎていく。無職なので、登場人物も少ないし、人との関わりもほとんどない。なので、漫画として魅せるような出来事も起きないんです。まさに日常!無職の日常を描いた作品です。
無職あるあるがかなり詰め込まれた良作です。いやぁ...何もないのにこの推進力があるのは素晴らしいです。
映画で言うと...「めがね」とか観ている感覚ですかね。それより何もないんですが(笑)描いてある内容がリアル過ぎて面白いんですよ。
無職、ニート経験のある人にぜひとも読んで頂きたい作品となっています。
気づかないことに気付き始める。
これ、無職あるあるですよね。
働いていると忙しさから、家のことや自分のことを見落としがち。自分が住んでいる近所のことすら、見落としがち。
でも、無職になった瞬間に忙殺されることもなく、仕事という頭の中の大部分を占めていたものが消えていくことで様々なことに気付くんです。
何かを入れるには、何かをやめなきゃいけないということのお手本とでも言っておきましょうか。
まぁそれも特に肝心なことでもないので、気づかないで良いと言えばそれまでなんですが...
外に出ると節約心が離れない...
決まった収入がありませんから!節約しなきゃいけないのは、当たり前。
外に出ると必ずと言っていいほど、お金がかかります。特に東京なんかはそんな街。
暇を潰しに外を出たり、家にこもっているとあれだな...とか思って外に出たりするんですけど、節約心が離れないんですよ。
普通に働いていれば、何も気にしないで買える物とかも躊躇する。これすげぇわかる...
人間とは、生ぬるい生き物で今まで買っていたこともあるせいか、何か買ってしまうんですよね。
ただ、今までとはちょっと違うのがお金を節約したつもりでお金を使うんです。例えば、本が欲しいなって思ったら1600円の本は買わずになぜか700円の本を買ってしまう。そんな経験ない?
で、何も特をしない状況を作るんですよね(笑)無駄な節約心とは、怖いものです...
特に何をするってわけじゃない。
無職で超時間があるんですけど、特に何をするってわけじゃないんです。
無職なる理由ってだいたい、精神的な疲れからですからね。何か新しいことを始めようとして仕事を辞める人とはわけが違うんです。
というわけで、無職さんの日々は本を読むかゴロゴロするくらいの毎日が続きます。
無職になった人、よーっくわかりませんか?人間って暇すぎると生産性が抜群に落ちません?時間があるせいで、より何もしない的な...(笑)
そんな無職さんが描かれています。
バツイチ、子供あり
無職さんの過去とかをサラサラっと出てくるんですけど、上手いんですよ。とにかく。
サラッとエモい感じで出す。無職さんは、恐らくバツイチで子供あり。子供は、元旦那が育てている感じです。
たまーに子供が出てくるんですけど、本当に最低限でバツイチ、子供という情報を読者に送り込んできます。
この最低限で送り込む技術がすごいんですよね...素晴らしい!
無職さんは、想像力があり優しさなども強く持っている人間でエモい感じでストーリーが進んでいきます。
さらに子供がいるという設定で、かなりストーリーがエモくなっているんですよ。この無職のエモさ...ぜひ読んでいただきたい。
無職のときってよっぽど自分の能力に自信がない限り、不安定になりがちです。1年休んで再就職できるかな...とか無駄に考えちゃいますからね。
無職さんは、特にそんな心配をしなそうな人間。だいたい穏やかです。見習いたい。
最後に
3巻まで読了しました。面白いので、続きを読んでいきます。
気が向いたら、別の切り口で感想書きますね。
それでは、また。