キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。
「ボールルームへようこそ」の感想、ネタバレ記事です。3巻、4巻を書いていきます。
どんどん、面白なっていくこの漫画。当分止まらなさそう。
ボールルームへようこそ 3巻
あらすじ
いよいよ、多々良とマコのカップルで天平杯に出ることに。
賀寿としずくのカップルを解消させることを賭けての大会。仙石をコーチに迎え天平杯に向かう多々良。
初めての戦場で足がすくむ多々良であったが、それはマコも同じ。不安しか残らない初の大会参加。
賀寿としずくの圧倒的なダンスに目を奪われ、多々良はビビりまくってしまっている。
果たして多々良とマコはまともなダンスができるのだろうか?
焚きつける多々良。
多々良のワルツを見て、兵藤は大怪我をするまで踊りまくった。
さらに上手くなった多々良を見てしずくは「どんどん上手くなってる」とつぶやく。
天平杯で多々良のワルツを見た賀寿は兵藤と同様に焚きつけれてしまう。
スイッチが入った賀寿のダンスはものすごいもの、それを見て多々良はさらにビビりまくる。
次のヒートのタンゴでは、ガチガチになってしまい全く上手く動けなくなっていた。
いますよね、現実世界にも焚きつけるのがめちゃくちゃ上手な人間。
周りに影響を与えているって本人も気づいてない天然物が一番大変であって、ライバルとかをどんどん強くしちゃうんですよ。
多々良はこんな人間で、彼のダンスを見ているとこっちも踊りたくなったり、次も見たくなるダンスなんですよ。これ漫画でも伝わるからすごい。
そんな素質を持った彼は、ダンスにおいて素晴らしい才能を持っていると言えるでしょうね。
フロアで無視をされる。
どうにか一次予選を通過した多々良とマコのカップル。賀寿としずくは当たり前のように通過。
二次予選から賀寿たちと同じヒートになる多々良とマコ。
賀寿としずくカップルのダンスが凄すぎて、全く多々良たちのことを見てもらえない状況に。
圧倒的なダンスから、見る側の視線を全て奪っていく賀寿としずく。
第1ヒートでは、何もできずに終わってしまう。
第2ヒートは仙石の作戦がハマったのか、賀寿をフロアから追い出すことに成功。
予選では色々と失敗をした多々良だが、基本に忠実なダンスをしてなんとか二次予選も通過。準決勝へ進む。
競技社交ダンスって、確かに強烈に上手い人がいたら視線を集めるというのは容易に想像できますが...
踊っている側からしたら、たまったもんじゃないですね(笑)こういった団体で一気に競う系の競技は本当にこういった場面はエゲツなくありそう。
強い精神力がないと折れてしまいそうですよね...
倒すのは「しずく」
準決勝で自分の全力を出し切ろうとする多々良は、ペースを乱してボロボロになってしまう。
そんなところに兵藤が登場。仙石からしたら、絶対に来てほしくない人物が来てしまった。
兵藤は、しずくのリーダーであるのだから、賀寿とカップルを組んでいるところは絶対に見られたくなかった。
だが、兵藤がしたことは多々良への的確なアドバイスだった。それは賀寿と戦うのではなく倒すのはしずくだ。というアドバイス。
これを聞いたしずくは、いい気分なはずではなく逆に火がついてしまう。
額縁になれ!
どうにか準決勝もパスした多々良は、兵藤のアドバイス通りマコを花にするため額縁に徹する作戦に出る。
その中で彼がとった行動は、即興ダンス。
知っているパターンを全て使って組み合わせて、なおかつフロア全体の動き方も構成もその場で考えて、マコをリードするという異常な作戦。
相手のことを最大限まで汲み取れる多々良ならではの作戦だった。
これにはフロアも驚き、全員がマコに視線を奪われていた。二人の間でとんでもない量の情報と気配を交換することでなりたつ即興。
賀寿でさえマコに見とれてしまうほど、マコが美しくうつっていた。
審査員ですら、どういった額縁なのか?評価しきれないほど、マコの魅力はどんどん増幅していったのだ。
ここが3巻、最大の見所ですね!すごく素晴らしいです。
マコが今までにない表情をして踊っている。本当に楽しそうだし、初心者の多々良の良さも最大限まで活かされていて、鳥肌が立ちました。
自分の額以上にパートナーを花にする多々良、素晴らしかったです。
ボールルームへようこそ 4巻
あらすじ
多々良とマコの素晴らしいソロ演技が終わったところから4巻は始まる。
額縁になりきった多々良のリードもありマコに今までにないくらいの賞賛が降ってきた。多々良の妙なリードで審査員たちは、マコに釘付け。
多々良の審査ができないほど魅力的なマコのダンスだった。
次は、賀寿としずくペア。マコの素晴らしい演技が頭に残りすぎて、思うように動けなくなってしまった賀寿。
せっかくのしずくとのペアで、最悪のダンスをしてしまった。
ソロダンスが終わった後は、3種連続のダンス。初めて試合に出た多々良は、体力はもつのだろうか?
そして、天平杯の結果はいかに?
賀寿を巻き込んだマコ
賀寿とマコのバックボーンが初めて語られます。
運動神経抜群の賀寿は、昔から何のスポーツをやっても活躍できる能力を持っていた。マコが先にダンスに魅了され、賀寿と踊りたいという気持ち一心で誘い続ける。
マコのお願いに根負けした賀寿はダンスを始めることになった。
いやいやダンスを始めた賀寿は幼少期にある人から「ダンスを選んでくれてありがとう」という言葉を投げかけられた。
この言葉によって、賀寿の道は決まった。
ここで初めて語られる賀寿とマコのバックボーン。
誰かの一言で人生の道を決めることはあると思います。賀寿にとっては、それが「ダンスを選んでくれてありがとう」という言葉。
幼少期にこんなことを言われれば、気持ちは高ぶるばかりです。
マコが賀寿を誘ったという意外なバックボーン。今後の展開にも繋がるバックボーンになりそうですね。
焚き付けられたしずく
兵藤がつまらなそうに見ていることに腹を立てているしずく。
今まで自分は兵藤とライバルでいるため、ペアでいるためだけに頑張ってきた。
それが、三笠宮杯でまた一歩差がついてしまったと実感している。それを焚き付けたのが、多々良。自分は出遅れていると自己嫌悪に今まで陥っていたしずく。
でもここから、巻き返すと決勝でのダンスに力が入っていく。
自分の最高のダンスを魅せる一心で踊り続けたしずく。会場は一斉にしずくに持って行かれた。
しずくもまた多々良に焚き付けられて、踊ることができた。
演技が終わった後のソワソワしている兵藤をみてしずくは満足げな顔をしていた。
ここのしずくの表現は素晴らしいです。漫画の絵の方ですよ。
すごくセクシーに描かれていて、まさに一人勝ち。賀寿も一緒に描かれているのですが全く目に入らないんです。
この作者は本当にどこを一番に書くべきなのか?がわかっていて、さらにそれが具現化できるというハイスペックな漫画家かと。
4巻のひとつの見所です。
また見たくなるダンス
体力の限界を超えている多々良。決勝のクイックステップでは、足がつりそうな状態でまともな演技はできていない。
だけど、観客の前にいくとなぜか視線を一気に奪い去る。
見ている側も踊りたくなるような演技をしつづける多々良とマコのダンス。
多々良は決して上手くはない。でもなぜか拍手が起こる。ここに決勝まで進出できた秘密があった。
多々良たちが決勝まで進出できたのは、一瞬の刹那的なアピールが審査員を魅了していた。そしてまた見たくなるダンスを踊り続けていた。
うまいだけじゃない、沸かせるダンス。そんなダンサーの感情が一気に描かれている素晴らしいポイントになっています。
4巻の一番の見所ですね。多々良の笑顔が素晴らしく。読んでいるこっちが鳥肌が立ってしまうところです。
漫画に描かれているようなことが、現実の競技ダンスでもあるのであれば、ぜひ一回見に行ってみたいと思うような表現になっています。
ボールルームクイーン賞
決勝戦まで思う存分に踊りきって、天平杯は終わった。
多々良たちは7位と決勝戦のグループでは、最下位の結果に終わってしまった。
1位はもちろん、賀寿としずくペア。これでは負けてしまって、賀寿としずくペアを解消することができない。
一気に落ち込んでいた多々良。でももうひとつ賞がある。それは「ボールルームクイーン賞」
女子だけの個人賞ですね。フロアで一番輝いていた女性選手に贈られる賞。
見事にマコがこの賞を獲得。兵藤が「しずくを倒せ」と言っていたことが実現された。
決勝のソロプレイが評価された結果でしょう。
この結果で賀寿としずくペアは解消。めでたしめでたしです。
漫画としての展開は王道ですが、いい感じに終わってくれてよかったです。
4巻まででひとつの区切りといった感じでしょう!
5巻からまた新しい展開がおきますので、また記事にしていきますね。
アニメ化されています!
アニメはAmazonプライムビデオで見放題になっていますので、ぜひこの機会にアニメを観てください!
僕はアニメから入りました!社交ダンスの躍動感を派手に再現されていて、面白い内容になっています。
原作とアニメでちょこちょこと内容が違うところがありますので、そのあたりも楽しめる内容になっています。
▼Amazonプライムビデオ登録
最後に
いやー情熱200%の漫画です。面白い!鳥肌が立つ漫画はなかなかないですよ!
アニメも面白いですし、ぜひこの機会に作品に触れてみてくださいね!
それでは、また。