キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。
ヴィレヴァンで「ぼくを探しに」って本を立ち読みして感動した!このガチで素晴らしいぞ。ってことで感想を。もちろん、購入したけどね!
あ、全部重要だから太文字なし記事です。じっくり読んで。
ぼくを探しに 概要
作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: 倉橋 由美子
シェル・シルヴァスタインって人の絵本です。アメリカのイラストレーター。
シンガーソングライターとしても活動しているみたいで、グラミー賞を受賞したいこともあるみたい。
すごいですね。この人の絵本が本当に秀逸でして。主人公は表紙にいるパックマンみたいなヤツなんだけど。
このパックマンみたいなヤツが口のところの隙間が何か足りなくて探しに行くっていうストーリーです。彼は丸になりたいみたい。「何か?」の何かがわかってないけど...何か足りない気がする。だから旅をするというね。
いたってシンプルなストーリーなんだけど...すごいんです。この絵本。
何か足りないから旅に出る。
パックマンみたいなヤツが空いている隙間を探しに旅に出る。
外の世界を旅すると、虫がいたり山があったりと色々なことがおきます。虫を追い抜いたり、はたまた追い抜かれたり...
山があれば少し苦労をして登ったり、登ったと思ったら降ったり。
彼の想像してないようなことが沢山起こっていきます。それでも、何か足りないから旅を続ける。
想像しないようなことが、起こることを彼は楽しみながら進んでいくんです。自分探しのついでに楽しんでいるという感じ。
クスクスと笑いながら読み進められる絵本になっていました。
何かを見つける。
足りない何かを見つけるんですが、大きさが合わなかったり...強度が弱かったり...なかなかピッタリなものが見つからない...
なんども失敗を重ねてしまうパックマンみたいなヤツ。時には壊してしまったり、時には欲張りすぎてしまったり、時には小さいけどそのまま使ってしまったり。
自分の中の何か?がどれがピッタリなのかわからないから、何回も失敗をする。
見つけては失敗、見つけては失敗。この繰り返しをしていきます。
ついにピッタリのモノを見つける。
ついに!ピッタリなものを見つけるんです、彼は。読んでいるこちらとしては、遂に!!キタ!!ってなる。
彼は丸になります。口の部分がピッタリ塞がって丸になる。
そうすると彼は転がることを覚えるんです。丸ですからね。とにかく転がる。
転がると楽しい。うっひょーーーーー!!転がれるぜ!!最高だぜ!!ってとにかく転がりまくる。
どこまでも転がれる。
でも何か違う...転がっているのは楽しいけど...今までとは何か違う...
こんな物足りなさを感じてくる。完璧になったはずの自分なのに何か物足りなさを感じてしまう...
転がってしまったことで、虫や山やカエルなどの想像もしていないことが起きなくなってしまった。予定調和のことしか起きなくなってしまった...
このことに気づいた彼は、丸をやめる。
まさに人生。
「僕を探しに」という絵本が秀逸。
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年5月22日
何か足りないくらいでちょうどいい。完璧だと何も起きない。それじゃあつまらない。https://t.co/1HooiyvbuD
読み終わったあと、人生の本質をすげぇ捉えている作品だと鳥肌が経ちました。
完璧になってしまうと何も起きない。ハプニングが起きない楽しいことも悲しいことも...どちらかが、なくなれば楽しくも悲しくもなくなってしまう。
うまく転がり続けている限り、自分の想像の中の出来事しか起きない。自分を探しているときが一番楽しかった。
完璧になってしまうと、何も起きないということを証明してくれた絵本でした...
何か足りないくらいが、人間ちょうどいいのかもしれない。完璧になればなるほど、何も起きなくなってしまう。
すべてのアクシデント、ハプニングを彼のように楽しめるまで...ぼくはどのくらいかかるのだろうか?
そんなことを考えさせられた絵本でした。
子供も大人も。
子供も大人も読むべき絵本です。一家に一冊あっていいんじゃないかな?
大人じゃないとなかなか深いところまで踏み込めない絵本になっているかもしれませんが...経験することで後々わかってくるでしょう。
子供に小さい頃から読み上げてあげたい絵本ですね。
シェル・シルヴァスタインさんの作品は、まだまだ沢山あるみたいなので月1くらいで購入して集めていこうかなって感じ。
かなりオススメ作品なので、ぜひ読んでみてください!
最後に
絵本は小さい頃に死ぬほど読まされた、読まれたので馴染みがあります。このあたりは親に感謝ですね。
ただ、愛読していたのは100万回生きたね猫くらいだったので、新しい棚が増え嬉しいです。
絵本好きなら、知っている作品かもしれませんが。絵本に馴染みがない人にもオススメできます。
プレゼントなんかでももらったら、かなり嬉しい作品じゃないかな。クリスマスとかに活躍しそうです。
それでは、また。