キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。
LoomNetworkが提唱した新規格のトークン「ERC-721x」についてまとめておきます。
Zombie Battlegroundのカード所有権のためにしようしたスマートコントラクトがオープンソースになりました😇
— Loom Network JP (@LoomNetworkJP) 2018年9月11日
ERC721xとはERC721をアップグレードしたもので、完全後方互換性は維持しつつも2百万枚のカードが1/6000のコストで送信可能になります! https://t.co/8v3H1rtgOr
ERC-721とは?
まず、最初にERC-721xを理解するにはERC-721の理解が必要です。
ERC-721xは文字ヅラを見てわかるように、ERC-721の進化版みたいなものです。
簡単にERC-721の特徴を説明しておきます。
▼ERC-721の特徴
- イーサリアムのトークン規格
- 代替え不可能なトークン
- 土地、芸術作品のような性質を持っている
簡単に言うと、こんな感じで代替え不可能な唯一無にのトークンとして発行することができます。
詳しくはこちらの記事にまとめてありますので、合わせてどうぞ。
関連記事:イーサリアムブロックチェーンの技術規格「ERC-721」とは?
ERC-721の問題
ここからは、ERC-721を理解した人が読んでくださいね。
ERC-721の問題点として、まとめて別のウォレットに送ることができないんですよ。
だから、50のERC-721があったら50回送る作業をしなければなりません。
これによって、イーサリアムのガス代がかかってしまうので、費用も時間もかかってしまい使いにくい側面があります。
もう少しわかりやすく言うと...
クリプトキティーズの猫が50匹いたら、50回送る作業をしなければなりません。
これ、めちゃくちゃ面倒じゃないですか?
これを解決しよう!と出てきたのが、「ERC-721x」です。
ERC-721xとは?
ここからがこの記事の本題です。お待たせしました。
▼ERC-721xの特徴
- ERC-721に互換性がある
- 複数の種類のトークンをまとめることができる
- まとめることで作業時間、ガス代も低下
今までのERC-721の機能を備えながら、まとめることができるトークン規格と理解して頂いて大丈夫です。
ERC-721に互換性があるので、現状使用されているマーケットプレイスにもERC-721xは対応できます。
要するにOpenSeaなどで売買されているERC-721と同じように売買することが可能になります。
関連記事:OpenSeaの使い方まとめ!簡単にERC-721を取引できます!
ちなみに違うゲームでもERC-721x同士であれば、まとめることも可能になっています。
感覚的にOpenSeaが始めたバンドル機能に似ている感じしますね。
関連記事:OpenSeaのバンドル販売のやり方を解説!ERC-721がまとめて販売、購入できます。
ERC-1155にも対抗できる
ENJINが作った、ERC-1155はトークンをまとめる機能が付いています。
ENJINの方が一歩出る?と思いましたが、ERC-721xはERC-1155にも対抗できる内容になっていると思います。
ERC-1155は既存のマーケットプレイスが対応していませんが(執筆時)ERC-721xはERC-721が対応していればOKなので、この辺りが手軽になっています。
ENJIN?なにそれ?という方はこちらの記事にまとめてあります。
関連記事:ENJIN(エンジン)のまとめ!ゲームからウォレットの情報まで!
LoomNetworkを知りたい人へ
ERC-721xの規格を提唱したLoomNetwork(ルームネットワーク)をもっと知りたい人は、下記の記事を読んで下さい。
dAppsゲームに大きく影響してくるプロジェクトなので、チェックすることをオススメします。
LoomNetworkのメインプロジェクト内容をまとめてあります。
関連記事:LoomNetworkとは?サイドチェーン技術でdApps業界を変えるか!?
LoomNetworkを採用するプロジェクトをまとめてあります。
関連記事:LoomNetwork採用プロジェクトまとめ!dAppsゲームが進化するかもしれない。
最後に
ERC-721xの紹介でした。
イーサリアムはトークン規格がたくさんあって大変ですが、興味を持った方は勉強してみてくださいね!
それでは、また。