キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。
アスペルガー症候群とADHDの人たちが空気が読めない。会話を理解しないというところがあって困っているという定型発達者は多いかと思います。
また、空気を読めないということを言われて困っているアスペルガー症候群とADHDの人たちもいる。
なぜ、このようなことが起こっているのか?発達障害者と強く関わる僕が分析したものを記事にしておきます。
空気が読めない、会話が理解できない理由が違う。
僕はアスペルガー症候群とADHDが混ざっている相方と、とある活動をしています。
そんな相方を見ていて両方の特性が飛び出ることから、アスペルガー症候群とADHDでは『空気が読めない』という理由が違うことに気づきました。
この記事を書くキッカケになったのは、ツイッターで月子さんとのやり取りで言語化したこと。
ちゃんぽんの相方は、両方が来るので特性の違いがわかりやすいですw
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年5月29日
あーそっちはアスペね。そっちはADHDね。
混ざってるだけあって対処の振り分けが、手間取っているんだな。と眺めてますw
アスペが顔を出す時は、わかったふりをしていました。現状は今何の話しているかわからなくなった。と僕に言ってもらって対応している
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年5月30日
ADHDの場合1周回って理解してないのに自分で気づいて混乱するって感じ。この時は、話を汲めないというかポイントが流れてるって表現の方が僕はしっくりきます。
あ!これ、私も読み返してみて「わからんわー!」ってなりました(^_^;)
— 月子@LINEスタンプ販売中 (@tsukiko0_0) 2017年5月30日
すみませんっ!
ご本人が『話が理解できてない!』って気がついた時に、アスペルガーの特性では「わからないことを受け入れて、報告」、ADHDの特性では「混乱しつつも話し、ポイントがズレる」って感じなのかな?と
月子さんの疑問定義で70%くらいで把握出来てたことを言語化することで、また一歩把握することができましたね。
どもです!
ここからのツイートが僕が認識しているアスペルガー症候群とADHDで空気が読めてない、話が理解できないという原因の違いの見解。
・アスペケース
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年5月30日
そうですね。わからなくなった瞬間に「わからない」と言ってもらってます。「あれ、これ、それ」が入ると出現率多いです。ここで誤魔化されたりすると200%倍返しでしっぺ返しがきます。「わからない」時点で必ず言うこと、重要。世間話で空気が読めてない感じはオールスルーw
・ADHDケース2
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年5月30日
カクテルパーティー効果が無いみたいなんですよね。あと別のことを考え始めちゃったりすると全く聞けてないですね。
僕もこういった事はあるんですけど、頻度がすごく多い。だから障害って言われているんだろうけど。アスペとADHDでは、話が聞けてない理由がまったく違う。
超端的に言ってしまえば...
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年5月31日
・聞いているけど意味不明。
・そもそも聞けてない。
という原因の違いはあるかと。
相方を見ていて、アスペルガー症候群とADHDって全然、理由が違うんですよね。相方ともここはしっかりと押さえていますね。
発達障害者とわかってから、「今のはアスペ?」「今のはADHD?」どっちだ?ってことを何度も思考を重ねました。
今では、感覚的にわかってくるようになりましたが最初はめちゃくちゃ苦労した...正直、イラつきもしましたよ。(笑)
ADHDは空気が読めてないんじゃなくて聞けてない。
ツイートで書いたようにADHDが理由で空気が読めてないことって、あまりないんじゃないかな?と僕は認識しています。
空気が読めてないんではなくて、そもそも話が聞けてない又は話のポイントが抑えられていないってイメージです。
原因としては、過度な衝動性や多動性、注意散漫が邪魔をしてしまっていて話の概要を全て抑えきれないんじゃないかと踏んでいます。
話が長くなったり、隣で気になるものがあったり、大きな音がなったりしてしまい何かに気を取られ始めると話に集中することができなくなってしまう。
ツイートでも書いていますが、カクテルパーティー効果が起きないみたいです。
▼カクテルパーティー効果とは?
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。
アスペルガー症候群は言葉の含みが汲み取れない。
今度はアスペルガー症候群ですが、言葉に含んでいる意味がなかなか汲み取れないことがあります。
こちらは『空気が読めない』と言われてしまう所以になっているところがあるのは、個人的には納得。それ俗に言う空気読めてないね。って片付けられるところ。
言葉の含みが汲み取れない代表例でいうと...
「あれ、これ、それ」
などを多様した会話をするとまず話に付いていけなくなる可能性が大きい。
この辺りは、脳の動きがどうなっているから?とか理論付けた原因はわからないんですが...圧倒的に言葉の含みが汲み取れないことが相方は多いです。
加えて言うなら、「お前の顔なんか見たくないわ!」ってアスペルガー症候群の人に言ったとします。
これって状況によったら一時的な言葉とも受け取れる言葉なんですが、真に受けるというか言葉通りに受け取ってしまい、その人の前から姿を消すということは起きるかもしれません(笑)
あとはオープンクエスチョンに弱いところや想像力の欠如のため、例え話を具体化しないとなかなか伝わらないことがありますね。よって誤認識になる。
原因は全く別なのは理解してくれた?
ここまで読んでくれた人たちは、原因が別で全く違うものというのを理解してくれましたか?
一概にADHDは空気が読めない、アスペルガーは空気が読めない。会話についてこれない、バカだ。
などと言えなくなってくるんです。
発達障害者で起きている現象が全く違いますからね。近くに発達障害者がいる人たちは、もし一緒くたに見てしまっている場合は誤認識している可能性があるので要注意です。
対応はどうしたらいい?
対応方法を書いておきます。この対応方法は、お互い努力が必要なので、頑張ってね!
ADHD
- なるべく静かなところで話をする。
- 話を短めにする。
- 多人数で話をしない。
- 伝える人は基本一人。
- 話が聞けなくなった瞬間に挙手。
こんなところです。これらに付随する本質的に似ているものを考えれば、各々にあっている対応ができるかと。
アスペルガー症候群
- あれ、これ、それをなるべく使わない。
- 全ての話に具体例を出す。
- 最終的に自分の言葉で復唱させる。
- 話の流れを見失った瞬間に挙手。
- オープンクエスチョンを出さない。
こんなところです。ADHD同様にあとは各々、考えて対応してみてください。
この中でもいつも苦労しているのが、『全ての話に具体例を出す』ですね。これは本当に大変で、よりリアルにしないと話が通じないので例え話が使えないんですよね...
わかったふりをされたらアウト!
定型発達者の立場から、色々と書きましたが...
発達障害者に『わかったふり』をされたら全て水の泡!無駄な努力!無駄な時間!ただ、寿命を縮めただけです(笑)
ここで言う『わかったふり』というのは、わかったつもりや嘘の両方が入ります。
この話がどこに繋がるかというと...先日書いたこちらの記事。
関連記事:発達障害者にされるとマジで困ること3選!これをされたら、お手上げです。
読んでいない人はよく読んでおいてね!
上記のことを全て考えた上でわかったふりをされると”だから”困るんですよ!差別とか上から目線とか言っている場合じゃないですよ!
ここの部分は本当に難しくて...プライドが邪魔して素直に聞いてもらえないとか色々あるんですよ...本当に大変。
僕の相方はなんだか、自我がめちゃくちゃ強い。邪魔なんですよね〜それ。早くなくならないかなぁ...
まとめ
長文になったので、まとめておきます。
- ADHDとアスペルガー症候群で原因が違う。
- 対応もまた変わってくる。
- 『わかったふり』をされたらアウト!
色々と細かく話を進めてきましたが、マジでざっくりまとめるとこの3点。この3点が超奥深いので、要注意!かなり深いダンジョンになってます...
しっかりと装備や回復アイテムを持って、この3点に突き進まないと発達障害者、定型発達者の両方が大きなダメージを喰らいますよ(笑)
装備品としてはこれらがおすすめ。
関連記事:カサンドラ症候群になる前に読むべき本5選
最後に
原因がアスペルガー症候群なのか?ADHDなのか?本当に理解できているのか?
などなど含めて発達障害者の本人の勉強努力が大きく影響してくることでしょう。なんだかんだ言っても、定型発達者は他人でしかないので、協力程度しかできません。
自分の特性や性格などを良く知ることで、時には武器にすらなる可能性も秘めているのでは?と僕は考えています。
誰もが欠陥を持って生まれてきているので、どうやって武器にしていくのかが重要ですね。
それでは、また。
発達障害、関連記事!
・発達障害者へ。忘れるは悪ではない。大事なことを忘れるから迷惑がかかるんだよ。