キヨスイ(@kiyosui_goraku)です。
発達障害者と定型発達者があらゆる問題を解決するためのスタンスというのが、整理されてきました。
もちろん、僕らの感覚の話ですが。
発達障害者と発達障害を切り離して考える。
こんな感じの図式の方が上手くいく感じ。体感的にこう感じている。 pic.twitter.com/WlXHwwXRbv
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年9月5日
図にして考えるとこんな感じが僕らにとっての理想形ですね。
まだまだ100%この考えであらゆることを対処できているわけではありませんが、だいぶこ理想形に近づいたんじゃないかなと。
発達障害者と何かをするときは、発達障害者、定型発達者ともに発達障害を第三の敵(問題)として見ることは重要。
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年9月5日
カサンドラ症候群に陥りがちな定型発達者は、障害者当人と発達障害をセットとして見がちかもしれない。
一番、重要なのが「発達障害」のことを「第三の敵(問題)」みたいな感じで捉えるところ。
発達障害者自身と障害を切り離して考えることがとても重要なんです。
お互い第三の敵(問題)を作ったら、協力してそのパワーをぶつけて解消していくというイメージ。
NGの図式
こっちの図式だとなんか上手く行かなかった。 pic.twitter.com/feVe0XSWrC
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年9月5日
こちらがNGの図式です。
僕らは当初この形でした。これだと全然うまくいかない。僕側の憎しみが増幅するばかりでしたね。
発達障害者に怒りがわいているのか?
発達障害で起きてしまうことに怒りがわいているのか?
どっちかわからなくなるんですよ。そして、肝心な問題もよくわかんなくなる。
で、全然前に進まない。
この状態だとカサンドラ症候群に陥りやすいかと。
関連記事:僕がカサンドラ症候群になるまでに踏んだ10コのステップ
ステップごとに説明していきます。
上手くいく感じの図式になるまでのステップを紹介していきますね。
ステップ1
こっちの図式だとなんか上手く行かなかった。 pic.twitter.com/feVe0XSWrC
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年9月5日
最初はこれ!とにかくこれ!全然上手くいかない図式です。
当初は発達障害者に関しても無知で、何が発達障害者なのかもわかっていない状態からのスタート。
本で勉強したりもしたものの、この図式から抜け出すことはなかなかできなかった。
ステップ2
そういや、昨日の話でステップ2もあったな。切り離せたのは僕が先。
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年9月6日
当人は切り離しが大変そうだった。 pic.twitter.com/kKhgIUE2pO
ステップ2がこちらです。定型発達者である僕が先に「発達障害」と「本人」の切り離しに成功。
切り離すことができたのは、自閉症のボランティアへ参加や本での勉強。
仏教的な『諦める』という意味の解釈などいろいろの教養をつけたことが大きいです。
この期間が一番長かったです。僕自身の切り離しに成功しても、当の本人が切り離せなかったり前向きになれなかったりすると全く意味がない。
前に全然進みません。
ここから、本人に切り離して考えるようにというマインドコントロールに近い説得をしていきました。(笑)
もちろん、彼にも様々な本読んだり、体験をしてもらったりして教養をつけていってもらいました。
ステップ1からステップ2に行けば、定型発達者が「こっちにこいよ!」って引っ張ることができますので、大きな一歩かと。
ステップ3
こんな感じの図式の方が上手くいく感じ。体感的にこう感じている。 pic.twitter.com/WlXHwwXRbv
— キヨスイ (@kiyosui_goraku) 2017年9月5日
現在の形。
この形になってから上手く行く感じがしてきました。発達障害を共通の敵(問題)にすることで、同じ敵をやっつけるという共有意識が生まれます。
同じ方向を向けたことによって、問題が起きても同じスタンスで解決へ思考することができるようになりました。
発達障害者の本人が無駄に凹むこともなく。障害が邪魔をしてできないことへの無駄な努力も減ってきた感じがします。
ここまで来るまで、発達障害の本をいっぱい読んだり、東田直樹さんのイベントへ参加したり、と様々なことして本人と発達障害を切り離すことに成功しました。
良い意味で本人に「しょうがない、じゃあどうしようか。」と思ってもらうのがポイントです。
どこまでを障害とするのか?
ここが難しいところです。発達障害者と一言で言っても...
アスペルガー症候群より?ADHDより?性格はどんな性格?何にこだわる?
とかとか、人それぞれな部分が多大にあるからです。これは相手によって大きく変わってきます。
僕らの例をひとつ話しておきますね。
僕が共同活動している発達障害者は、アスペルガー症候群よりでADHDも入っている人です。
言語に大きな問題があるときが多い。もちろん、忘れ物も多い。
一番の問題はコミュケーションですね。彼が言った言葉と意図が全然違うことが多いんです。
このコミュケーションが問題で、ハチャメチャになることが多いのを気づきました。
主にコミュケーションで起きる問題を「共通の敵」という認識で動いています。
他にも小さな問題は多々ありますが、一番大きいところはここ。
こんな感じで共通の敵を認識しています。
発達障害を持つ、当人と関わる人で発達障害がもたらして起きる問題は変わってきます。何が一番の問題なのか?というものを見極めるのが重要なポイントですね。
もちろん、発達障害のことをしっかりと勉強をして、発達障害で起きている問題なのか?というのも見極めることも重要。
見極めをちゃんとしないと、なんでもかんでも発達障害のせいにしてただの「怠け」「サボり」にもなりかねません。
初心者向けのオススメ本はこちらにまとめてあります。
関連記事:カサンドラ症候群になる前に読むべきおすすめ本まとめ!
切り離しで重要な「素直」「諦め」
マインド的な話になってしまいますが、発達障害と発達障害者を切り離して考えるのに重要なのが、「素直」 「諦め」でした。
僕らの場合は、当人にこの2つを刷り込むのが超大変だった。まず「素直」の意味と「諦め」の意味からの説明になりましたからね(笑)
しかも彼は超理屈っぽい人間なので、すべて論理的に話をしなければなりませんでした。
マインドを論理的にってちょっと矛盾が発生しているんですけど、これをしないと刷り込めなかったです。
どうやって刷り込んだんだっけな...
なんかすげー難しい説明したような気がする。そのくらい大変だったので、忘れました...
覚えているのが、事象が起きたときにすぐポイントを論理的に指摘するということをしていました。
この刷り込みが少しづつできるようになってから、当人は「切り離し」ができるようになっていき、ステップ3の図式が少しづつ完成していきましたね。
オススメ本としてはこちら。
文句を言わずに読んでくれたのは、ありがたかったですね。
これらの本が役に立っているのは間違いありません。もちろん、僕も読んでいます。
事象が起きたときに「この話はあの本に書いてあった、この部分ではないかい?」という話をよくしていました。
こんな感じで紆余曲折あり、切り離しに成功しました。
冒頭にも書いてありますが、もちろん100%じゃないですけどね。お互い。
最後に
困っているペアの方へ
図式をイメージして、共有して関わって行ってみてください。
各ステップ、抜け出すのに時間はかかります。諦めないで試行錯誤していれば、なんとかなる可能性は高いかと。
お互い「素直」「諦め」は重要ですね。
それでは、また。