ども!キヨスイです。
当ブログで一番多いカテゴリーは『発達障害』の枠です。ついに読者からメールを頂きました。この読者Sさんと呼ばせていただきましょう。
読者Sさんからメールを頂いた内容は『高確率で過集中に入れる』という内容。発達障害者にとっての諸刃の剣である過集中。いったいどういったことなのでしょうか?
発達障害者(疑惑)読者Sの基本データ
まずは読者Sさんの基本情報を。
- 性別:女性
- 年齢:28歳
- 職業:ゲームクリエイター
- 病院には行っていないため診断していない。
- 薬の服用はない。
- 一卵性の双子の妹がADHDが発覚。遺伝子が99.8%同じなため自分もADHDだと考えている。生活に出ている症状もADHDと似ている。
- 70%くらいの確率で自分の意思で過集中に入れる
こんな感じですね。一卵性の双子の妹がADHDのが発覚しているということで、ほぼほぼ読者SさんもADHDだと僕も思います。
99.8%遺伝子が同じだとすると可能性がすごく高いですもん。もし育った環境が全く違った場合変わってくる可能性が多いにありそうですが、そうではないみたいです。
読者Sさんは診断を受けていませんが遺伝子がほぼ同じ、育った環境も同じ、妹が診断済みということで診断は受けていませんが発達障害者という可能性はかなり高いですね。
過集中を操る発達障害者(疑惑)にインタビュー!
「こんにちは、Sさん。過集中が自分の意思で入れるという話ですが、どの様な工程があるんですか?」
「工程は3つあります。」
- 1,心の中で「私は今からこれをXX時までに終わらせると決意。
- 2,頭の中で自分の作業を実況中継しながら作業を開始。
- 3,おやつを横に置いておく。
「私の場合、過集中に入ると周囲の音があまり聞こえなくなり、脳も脊髄反射で動いている ような感覚になりますので、いつの間にか2番は無くなります。
(誰かに名前で呼ばれるか体を叩かれないと気づきませんし、あまり脳内で何かを考えながら作業もしておらず、反射的に手が動いています)
ただ、この状態は外部からの刺激ですぐに解けてしまいます。その時に何故か怒りを覚えるか、空腹を感じるので、好きなおやつを食べて心を落ち着かせ、再び1番から開始するという流れです。」
「なるほどですね。3工程を行って入って、解けたらまた同じ工程を行うと。ちなみにマジでやりたくない、心のそこからこれ無理!ってこともできます?」
「どうしても嫌だ、やりたくない。こればかりは許せん!と思ったら、
いくら同じ手順を踏んでも全く過集中状態になれません(笑)」
「工程の3番目のおやつを食べるというのは、好きな物を用意しておいているという解釈でいいですか?僕のパートナーは動画を流していたりするので。」
「はい、仰るように『好きなもの』ですね。」
「過集中に入らないようにはできます?」
「最近、少しずつですが意識すればできるようになってきました。
前までは好きなことが対象だといつの間にか入ってしまうパターンだったのですが、
一度朝5時からゲームを始めたはずなのに、気がついたら夜の23時だった……
ということがあったので、頑張って訓練(?)をしています。」
「訓練とは何をしているのですか?」
「気合いで好きなことから目をそらしたり、姿勢をワザと辛い姿勢にして集中力を分散させたりしています。意識的に時計を見るようにもしていますね。あと物凄く怪しいんですけど...自己催眠というのをチャレンジしています。今コントロールしないとおやつなくなるぞ!的な感じで(笑)」
「やりたいこと、やりたくないこと関係なく自分の意思で過集中って入れます?」
「やりたくないことに関しては、自分の意志で過集中に入ることができます。じゃないと全く集中できず、先延ばし先延ばしで大変なことになってしまいますので(笑)余談ですが、トイレに行きたい時は過集中が勝手に終わります。」
「3つの工程を踏んでも過集中に入れないときって(残りの30%)ってどんなときですか?」
「私の場合は基本的に『やりたくないことはやりたくない』という思いが強いのと、『まあまだ引き伸ばせるだろう』という過去の経験からの余裕があるからだと思います。
実際に余裕がなくなると手順を踏まなくとも直ぐに過集中に入れますので、端的に言うと“怠惰な気持ち”が原因かと(笑)」
「あーそれ知ってます。パートナーで何回も見かけたことあります。外から見ててもわかりますよ(笑)」
「ご自身の感覚で何%で過集中に入れていますか?」
「平均70%くらいです。ただ場所に慣れてしまってだらけてしまったり、周囲に人がたくさんいたり、自分の体調、精神面でも変わってきます。」
「環境や自分次第で少し前後してしまうということですね。定型発達者でもそのようなことで集中できない時ありますから、そのあたりは同じ感覚な感じがします。」
「病院へは行こうと思ってますか?あと今後の薬の服用は考えてます?」
「今のところありません。妹は飲んでいるようですが、吐き気など体調面であまりよくない状態になるので、遺伝子情報が同じ私も同じ状態になることを懸念しています。」
「また、妹が私のこともお医者様に相談をしたようなのですが、
私が薬を飲んだ場合、クリエイター的につまらない状態になると言われたそうで、この発言からより「じゃあ、私は飲まないようにしよう」と思っています。」
「ストラテラ飲み始めは体調不良になるみたいですね。うちのパートナーもなっていました。今は飲んでませんけど。クリエイター的につまらなくなるという点は僕も同意見です。過去に記事にしています。」
「僕からの質問は以上です!わざわざご連絡ありがとうございました!楽しかったです!」
「こちらこそ、ありがとうございました!」
過集中を操る発達障害者(疑惑)にインタビューした結果
基本的な話は、僕の仕事パートナーと同じ感じだったので話はすんなり理解できました。過集中に入るための工程3つは初めて聞きましたね。知らない発達障害者は試して見てください。
3つの工程
- 1,心の中で「私は今からこれをXX時までに終わらせると決意。
- 2,頭の中で自分の作業を実況中継しながら作業を開始。
- 3,好きなものを横に置いておく。
過集中が解けてしまったら、3を導入して心を落ち着かせてから、工程1から再度はじめる。
*個人差はあります。過集中に入れなくても責任は取りません。
今回、双子というのもすごく興味深かったですねぇ。99.8%遺伝子が同じってなるとほぼドッペルゲンガーじゃん!って僕なんかは思ってしまいます。
これから、通院する妹さんと通院しない読者Sさんとの違いは出てくると思います。そのあたりの違いもとても興味深く感じました。お互いの人生は違いますので、両者とも良い方向に進むことを願っています。
おまけ。こちらの発達障害者は...
「おまえさー過集中に入る工程ってしってる?」
「なにそれ?すげーじゃん!」
「この3つの工程を踏むと入りやすいんだって。」
「あーそれね!そーいえばやるやる!」
「言えし.....」
自己分析の差でしょうかね。意識して考えて生活しているかどうかで差は出ると僕は感じました(笑)なんとなくやっていると考えてやっているだと決定的に違いは出てくると思います。
残念!
でわ!
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