超映画批評批評【シン・ゴジラ】ネタバレ

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ども!キヨスイです!

 

『シン・ゴジラ』を観てきましたので、批評を!

 

こちらの記事は、超有名映画批評サイト「超映画批評」の批評を批評していこうという内容です。 映画、批評に対して得点も付けていきますので参考にしてください。

 


得点表はこちらの記事に記載されているのでご確認下さい。

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概要・あらすじ

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総監督 庵野秀明
監督・特技監督 樋口真嗣
脚本 庵野秀明
出演者 長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊

 

エヴァンゲリオンを延期させてまで、オファーを受けた庵野秀明監督の作品シン・ゴジラ。特技監督として進撃の巨人で大コケをした樋口真嗣を迎え製作。

出演者は総勢328名。長谷川博己、石原さとみ、竹野内豊を始め、誰もが見たことのある役者の名前がズラリと並んでいる。役者名だけみても力の入れようがどれだけのものかが伺える。

ある日、東京湾で原因不明の崩落事故が発生、これを受けて各幕僚が招集され、緊急会議が開かれた。
会議では「事故の原因は地震か海底火山の噴火といった自然災害によるもの」という推測が立てられ、その方面で結論が出されようとしていた。

しかし内閣官房副長官を務める矢口蘭堂は違った推測をしていた。彼だけは「未知の巨大な生物」によるものが原因とする可能性を進言した。

あまりにも現実味のない発想に彼以外の官僚たちは全く取り合わず、嘲笑っていた。

その直後に矢口蘭堂の推測が現実のものとなってしまう。神奈川県沖の海中より突如、身長100m以上の巨大生物が出現した模様がテレビ中継される。これが後にゴジラと呼ばれる巨大生物だ。

ゴジラは鎌倉市に上陸し、被害を拡大しながら進行する。この事例のない災害?に官僚たちは大混乱に陥る。

政府は緊急対策本部を設置、ゴジラを害獣として扱いその駆除という名目で自衛隊に出動命令を下す。

キヨスイの批評(ネタバレ)

53点 エヴァがチラつく新しいゴジラ 

映画のカラーが最初から最後までエヴァンゲリオンです。エヴァが好きな人は馴染みのある映画に感じるでしょうね。僕はエヴァンゲリオンの作品すべて観ているためすんなり映画の中に入れました。

エヴァンゲリオンが苦手な人は、抵抗が出てしまう映画になっていますね。ゴジラ好きでエヴァ嫌いなんて人は最悪の映画に感じる可能性があります。

観客のインプット量が半端なく多い映画です。パンクする人いるはずですよ。情報発信のスピードもものすごいので、気を抜くと一瞬でストーリーが過ぎ去っていきます。気をつけて下さい。

 

冒頭いきなり東京湾で事故が起きます。すぐに政府の動きまでいくので、導入はあっさり。各官僚のやり取りやアナウンスがエヴァのネルフでのやり取りにそっくりです。あの淡々とした感じです。悪く言うと棒読みとも言えてしまうでしょうね。

その後、未確認巨大生物が現れます。これがゴジラですね。もちろん国民は避難。未曾有の災害が発生したんだろうなという雰囲気を醸し出している。この時の演出が2ちゃんねるやiPhoneの動画撮影画面でした。このあたりの演出は本当に上手な庵野監督。新しいものを入れるのが本当に上手ですね。

さらに演出で言うとゴジラが確認された後、官僚たちは大慌てします。会議室であーでもない、こーでもないが始まるんですよ。こういった映画では付き物ですよね。

これ長くし過ぎると観客は眠くなってしまう。ここのシーンを一刀両断したのは本当に目から鱗。『以下中略』の4文字でカットしてくれました。映画でこれ成立させてしまうんだ。と驚愕しました。

 

早々とゴジラが上陸します。この時の姿がゴジラ?という姿でした。少し気持ち悪く、違和感がありましたね。今までの映画にはないゴジラが進化します。全部で第4形態までありました。第4形態までいくとみんなも知っているゴジラの状態まで。

第2形態になったゴジラは初日は海底に帰って行きました。出現した次の日の日常の表現がまたうまい。普通に日常をみんな送っているんですよ。電車も復旧して、会社にもいき、散歩もしたりしている。まるで東日本大震災の時のように。

 

ゴジラに対して、政府は武力行使するんですけど全く効果なし。このシーンもエヴァンゲリオンを彷彿させます。政府が使徒に向けて攻撃して無効化。エヴァが出てきて退治するという流れのように。

シン・ゴジラではもちろんエヴァは出てきませんので、この後アメリカに頼ってアメリカが空爆しますがゴジラの前では全く役に立たず。逆に怒らせて、港区と千代田区が焼け野原。まるで初号機が暴走モードに入ったがの如く。

この暴走モードで総理大臣を始め、主要官僚の11名が死亡。総理大臣は代理をたて、残ったものだけでゴジラと戦うことに。’

研究員などで形成された特別チームはも避難をしなんとか間逃れたので、場所を変えゴジラを凍結できないか?という研究を進める。

研究を進めるとゴジラが繁殖することがわかってしまう。アメリカへの上陸の可能性も同時に出てしまい、アメリカは核兵器を使うことを検討し始める。

核爆弾を使われてしまったら、日本では3度目。しかも関東に。日本壊滅は約束されたようなものです。

暴走モードの後のゴジラはエネルギーを貯めるために鎮静している。その間にゴジラを凍結する手段を見つけないと核爆弾を落とされてしまう日本。

矢口蘭堂が牽引する特別チームがマキ元教授の残したデータを解析して、ゴジラを凍結する手段を見つける。これがヤシオリ作戦。

これが『ヤシオリ作戦』もうヤシマ作戦ですか?と突っ込みたくなるネーミングだった。データ解析の鍵が折り紙がになっていたのでヤシオリ?と観ながら、考えていたがわからず。

ヤシオリ作戦の作戦名の由来は八岐大蛇を酔わせた八塩折之酒らしいです。(名無しさんのコメントより)

 

とにかくこの映画は情報量を情報を発信してくるスピードがものすごく早くてこちらは、インプットしきれないのだ。

 

ついに原爆を行使させず、ゴジラを凍結するためヤシオリ作戦を実行することに。作戦としては、本当にエヴァみたい。

無人電車に爆弾を載せて、ゴジラにアタックして揺動。その後、空爆してわざとゴジラに放射線ビームを出させてエネルギーを使わせる。沈静したところに建物を爆発してゴジラを生き埋め。最後に血液凝固剤を倒れたゴジラにクレーンで口から突っ込んでいた。

ヤシオリ作戦は成功してゴジラを凍結することに成功して映画は幕を閉じます。

 

とにかく、エヴァンゲリオンです。エヴァンゲリオンの実写をやったほうが話が早いんじゃないの?と言いたくなるほど。見る人を選ぶ映画でした。僕は面白かったですけどね。

あと何度も言いますけど、インプットの量が半端ない。情報量がめちゃめちゃ多くて、早いんですよね。この批評書くのが本当に大変でした。前田さんがどうやって書いていくのかが本当に楽しみです。観てくれるとうれしいですね。

 

ファミリーではおすすめできない映画です。子供は飽きます。大人向けです。ゴジラに詳しくない人でも楽しめる内容にはなっています。一見さんもどうぞ。

 

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前田さんの批評を批評(抜粋して批評していきます)

序盤は有事発生を受けた官邸内のあわただしい動きを、これまたあわただしいカット割りでものすごいテンポで追いかける、完全にポリティカルサスペンスである。膨大な数の官僚、政治家が登場して専門用語を織り交ぜた会話を繰り広げるが、そのたびに人物の肩書と名前が庵野作品らしい明朝体のテロップで仰々しく表示される。

ポリティカルサスペンス!そうですね。この表現がこの映画の前半戦は正しい表現さすがです!そうそう。庵野さんはもう明朝体の神ですよね。

 

覚えきれないのにわざわざ個人名まで出すこの高速テロップは、ようするに日本人の強さとは「個」ではない(だからさほど気にする必要はない)、という事を伝えているのである。
これがアメリカ映画ならば、主人公なりヒロインなりが出てきて、強力なリーダーシップをふるい、オタク然としたIT技術者が画期的なサイバー攻撃を仕掛ける、なんてお定まりの展開になる。つまり「個」の能力によって事態を切り開くわけだ。
そんなわけでこの映画には、登場人物というよりは登場人物「群」がおり、人間ドラマではなく人間「群」ドラマがあるとみるべきである。そしてそれは、まさに日本人の本質を言い当てている。これを外国人、とくに個人プレーの国アメリカの映画業界人が見たら相当な衝撃を受けるだろう。

そう。この高速テロップが僕が言っていた大量のインプット!半端ないんですよ。目で追いきれません。確かに「群」という点を考えると日本らしいですね。アメリカ映画だと一人にフォーカスするからこうはいかない。

 

この映画のゴジラは放射能をまき散らしながら破壊を続ける、まるで天災のようだが、それが何を表しているのかは観客にゆだねられる。

はい。こっちに委ねられています。

 

さらにこの映画に出てくる日本政府は、憲法9条の有無などお構いなしに(議論にすら出てこない)平気で自衛隊を防衛出動させている。その名目は有害鳥獣駆除ということになっているが、これはきわめてリアルである。
日本人という民族は、いざとなれば9条があろうがなかろうが、必要なことを必要な時にやれると、この映画は言っている。そしてそれは事実であろう。

うーん。こういう文章は前田さんの素晴らしさが全開で出ています。大好きです。

 

 そんなわけで映画の前半、ゴジラとの第一ラウンドまではきわめてリアルな日本政府の姿が描かれているといえるだろう。だが過剰なまでに外連味あるこの演出にはもう一つの理由があって、それは後半の、あまりにぶっ飛んだ総力戦を楽しくみられるため、である。

 はい。そうです。前半戦と後半戦はガラっと空気変わるんですよね。ゴジラ暴走モード後から政治的なものがなくなっていく。

 

この最終バトルは、まさに先ほどのコンセプト「日本vs.ゴジラ」の具現化である。いかにも日本らしい戦い方だし、予想もつかない戦術で楽しませてくれる。怪獣映画に詳しい庵野秀明&樋口真嗣監督の真骨頂といえるだろう。ここについてはネタバレを避けたいので詳しいことは避ける。

 ヤシオリ作戦のことですね。ネタバレしないでこういう批評を書けるさすがプロですよね。賞賛の文章です!

批評点数96点

文句無しの批評です。素晴らしいです!こんなのいつか書いてみたいと憧れる批評です。映画系の批評やブログをやっている人は必読の内容になっていますので、是非読んでいただきたいですね。

かなりハイクオリティーの批評になっていますので読んでから『シン・ゴジラ』を劇場で観ることをオススメします!

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